「子どものタブレットはまだ早い?」「視力が悪くなりそう」
眼科で働く視能訓練士が子どものタブレットと視力の関係、使い方のコツについて解説します。
近年、子どもの近視化や視力低下が問題
教科書を持ち運ばず親が付き添わなくても学習できるタブレット学習。
一方で近視が進む、疲れ目、肩こり、睡眠不足など身体の不調が問題になっています。
近視・遠視は遺伝じゃないの?
と思われる方は正しいです。ただ近年の近視化ということは遺伝だけでなく近年の環境も大きく関係します。
後ほど解説します。
先に結論
結論
タブレットの使用は視力の発達が完了する6歳〜8歳頃が理想。時間制限を設け1時間に1回休憩する。
解説
①子どもの視機能の発達
生後数ヶ月から始まり7歳頃には発達が完了します。(裸眼視力1.0出ることが目安のひとつ)つまり7歳頃までがとっても大切。
3歳児検診の視力検査は異常を早期発見し視機能を7歳までに改善していく狙いで行われます。
②環境と視力について
突然ですが、
アフリカの人は視力が2.0あるって聞いたことがありませんか?
狩りなど遠くをよく見るためその環境のもと発達したと言われています。
台湾ではITの発達に伴い子どもの頃からパソコンに触れる機会が多くITや学力に優れる一方、20歳以下の近視率が8割を超えています。
③成人になっても近視化する
環境により成人でも近視が進むと報告されています。
完全実体験ですが、3年前までは裸眼視力両眼1.2だった私もパソコン作業をするようになり左は0.6まで落ちてしまいました。
視力を悪くしないための対処法
①1時間に1度は休憩を取る
近くを見るとき人間は目の「毛様体筋」を使ってピントを合わせます。
長時間筋肉を使うと疲れるようにタブレットを長時間見ていると目の毛様体筋も疲れます。
年齢関係なく毛様体筋を使うので休ませてあげるのがいいでしょう。
年齢とともに毛様体筋の力が弱ってくる→近くにピントが合いにくい→老眼
大人でも老眼について誤解している方が多いです。
②外に出て日光を浴びたり遠くの景色を見てリフィレッシュ
1日約2時間以上の日光を浴びると近視を抑制すると言われ台湾でも効果が実証されています。
遠くを見る時は「毛様体筋」は使いません。長く使った筋肉を緩めるつもりでぼーっと遠くを眺めましょう。
③姿勢正しくする
大人でもパソコン作業で肩こりや頭痛に悩まされる方も多いです。子どもも一緒。
顔に画面に近づいてないか、猫背になってないか目を配りましょう。
まとめ
視力に環境が大きく関わることはお分かりいただけましたでしょうか?
学校でもタブレットは必須になりつつあります。時間制限と休憩をとり正しく使用したいですね!
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